ハリウッドを脅かすAI
みなさんこんにちは
ホームエージェントの水谷でございます。
皆さんは映画観賞はお好きでしょうか?
私は映画館へ行くと何故か子供の頃、好きなアニメの劇場版を鑑賞しに親に連れて行ってもらったワクワク感を思い出し、エンターテインメントとして特別な感覚がある為、今でもとても大好きな場所の1つです。
つい最近も「ミッション・インポッシブル」の最新作を鑑賞しに行きました。
映像や音響のグレードの高い「IMAX」で鑑賞しましたが、非常に面白かったです。
CGを多用しないリアリティ(全作に通して言えます。)、主役のトム・クルーズ本人がスタントマンを使わずに直接行うアクション、謎の多い敵との心理戦と、スリリング且つ、ド派手なアクションシーン満載は今作は、まるでアトラクションの様な作品で、非常に見ごたえがあり、列車から脱出するシーン、バイクで崖から飛び降りすシーンは、思わず声が出てしまった位です笑
個人的に非常にお勧めな「ミッション・インポッシブル デッドレコニングPART ONE」なのですが、タイトルからも分かる通り、実は今作は前編なのです。ストーリーが完結していません。
後編のPART TWO の上映が待ち遠しいわけですが、当初の上映スケジュールから大幅に遅れる可能性が出てきたのです。こんなニュースが。
現在、ハリウッドで、全米脚本家組合(WGA)や米俳優組合(SAG-AFTRA)が制作スタジオを相手に大規模なストライキを行っています。
論争点は
・AIによる仕事減少を保証せよ
・サブスク配信による肖像権、出演料の見直し
です。
AIは技術進歩が目覚ましいですが、現在の技術で、映像作品を制作する際、AIでどこまで出来るかを「ChatGPT」に聞いたところ、
・脚本の執筆
・映像の編集
・楽曲の製作
・高度な視覚効果やアニメーションの製作
・声優やアフレコ
・翻訳と字幕入れ
・製作アシスタント
等が現実的に可能だそうで、これらが本格的に導入されると、業界の労働キャパが大幅に減少します。
簡単に言うとAIに仕事を取られるという事です。
実際、脚本家は1作品に何人も必要だったのですが、アシスタントにAIを導入すると、作業時間も人件費も短縮できるそうで、今回のストライキはこれがきっかけで決行されたそうです。
それ以外でも、サブスクのストリーミング配信が台頭したことで、映像作品の出演者の使用料が、実際に世界中で鑑賞されているのにも関わらず、非常に安価、もしくはないケースが多いらしく、通常TVなので再放送がされると、その都度、肖像権の使用料が出演俳優たちに支払われていたものが無くなっているという事になります。
昨今、映像エンターテインメントの媒体が大きく変化しましたが、この流れに、制作に係る方達の労働環境の整理が追いついていなかった為、制作を発注する側と、受ける側で衝突してしまった訳ですね。
ただし、実際AIで制作された脚本は、ほとんどが駄作ではあるそうです笑
しかし、AIは学ぶスピードが人間の比ではありません。数年後どうなっているかは恐ろしいところではありますね。
ちなみにストライキが決行されると、その業界に携わる、ありとあらゆる業務を行うことが禁止されているそうです。
製作はもちろん、作品のPR等も中断される為、冒頭の「ミッション・インポッシブル」の続編も公開が1年近く延長される見込みなのです。
私個人としては、AIはあくまでプログラムだと思います。人間にしか出せない味、人間にしか生み出せない新しい価値観は必ずあると思います。
技術と感性が共存できる道はきっとあると思います。
まずは労働環境が早く整う事を願います。
とりあえずは、早くこの協議がまとまって、一日でも早く続編が見たいです笑