「もののけ姫」から命名された魚
みなさんこんにちは
ホームエージェントの水谷でございます。
ありとあらゆる情報が行きかう現代で、皆様はまだ発見されていなものがあると思いますか?
実は今でも新種の生物が発見されることが稀にあります。
有名な所では昨年の9月に「さかなクン」がロケ番組の撮影中に「アカフウセン」というアンコウ目フサアンコウ科の超希少種の個体を発見しました。
それくらい世の中で誰にも発見されていない生物を見つけるという事は非常に難しい事なのですが、最近中国の研究者らが深海魚を新発見しました。
その個体には「Branchiostegus sanae」と名付けられました。
この名づけの由来が面白いのです。
1997年の宮崎駿監督のアニメ映画「もののけ姫」の主人公である「サン」。
Sanaeはまさにこの「サン」からとられたのです。
この深海魚の頬の独特の頬のしま模様がサンのメイクに色合いも含めて似ているところが敬意を表して「sanae」という種名を選んだといいます。
研究の主著者である黄皓晨氏は、「『もののけ姫』では、サンは人間の親に捨てられた後、オオカミに育てられた若い女性だ。サンは自分を森の一部と見なし、それを守るために戦う」と説明しました。
「この映画は、人間と自然の複雑な関係を掘り下げ、両者の調和のとれた共存のメッセージを伝えている。この命名を通じて、私たちもそのメッセージを反映させたいと考えている」とのこと。
アマダイは、東アジアおよび東南アジアの水産物市場で一般的に見られる魚ですが、その多様性は比較的低く、アマダイ科には31種、アマダイ属には19種しか記載されていません。
前述の黄氏は、「このグループで新種を、特にBranchiostegus sanaeのように特徴的な種を発見することはまれで幸運だ」と語りました。
アマダイ属の新種は、過去34年間で3種しか確認されていないということですから驚きですよね。
しかもその命名の由来が日本の名作アニメというから感慨深いものがります。
この標本はさらなる研究のため、海洋生物コレクションに保存されました。
今後、新種が発見されると日本アニメのキャラクターから命名される可能性も高いですよね。
例えばワンピースだと海が舞台の作品ですから、ゴムの様な新種が発見されたら「ルフィ」なんて魚が現れたりするかもしれません笑
