伸びしろがまだある「エベレスト」
みなさまこんにちは
ホームエージェントの水谷でございます。
皆様は一生のうちで一度は経験しておきたい事はございますか?
私は世界中の自然や遺跡、建築物等を見てみたいという願望がございます。
例えば、フィンランドのオーロラや、カプリ島の青の洞窟、エジプトのピラミッド、スペインのガウディの作品等、おそらく時間とお金がいくらあっても足りないくらい程の数があります笑
そのラインナップの中に、「山」もあるのですが、世界規模の登山は事前のハードな訓練、よく聞く遭難事故がある為、若干諦めモードに入っています。
それでも憧れるのは世界最高峰の山、「エベレスト」。
山頂がネパールと中国との国境上にあるヒマラヤ山脈の世界最高峰の山ですね。国によっては「チョモランマ」や「サガルマータ」と呼ばれたりします。
ご存知の方も多いと思いますが、ヒマラヤ山脈はインドプレートとユーラシアプレート上の大陸がゆっくりと衝突して地形を崩し、岩山が隆起し、数百万年を経て現在の形になりました。
大陸と大陸がぶつかりあって、盛り上がった部分の一番高いところが「エベレスト」という訳です。
その性質上、実は今も両大陸は少しずつ押し寄せており、年々標高が高くなっています。
最近のGPS計測で、エベレストの標高は年間約2ミリの速度で上昇しているとのこと。
凄いですよね。
しかし、研究者の予想では年間約1ミリだったそうで、予想の倍成長している事になります。
いったい何故でしょう?
そもそも「ヒマラヤ山脈」は、ふもとを流れる川が岩などを削り、他の川に侵食する事で起こる「河川争奪」がきっかけで隆起します。
これは陸が隆起するには十分は影響があり、しかも数年単位で起こりうる自然現象だそうです。
最新の研究ではその川の一つである、アルン川流域で発見した古代の湖のたい積物が数百万年前の配水の違いを示唆している事を発見しました。
つまり、この場所に別の川が流れていた事を示し、新たな「河川争奪」が発生した事になります。
この新たな「河川争奪」が上記の年間約2ミリの隆起を生み出している見込みが強いとの見解が出ました。
侵食と隆起は、河川争奪よりもはるかに長い時間をかけて進行するなか、「河川争奪」は短いスパンで発生する。
プロの研究者でもこのギャップで成長速度を予想するのは困難との事でした。
こういったダイナミックな地形変化が数千年前から現在も続いているなんて、ロマンを感じます。
現地を見るには約150万円の入山料が必要ですし、遭難の危険もある為、ハードルは高いですが、いつかはそのロマンを体感していたいものです。