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地下に眠る「ピカソ」の絵


みなさまこんにちは

ホームエージェントの水谷でございます。


皆様はアートを楽しむ習慣はお持ちでしょうか?




私はSNSでガンダムのプラモデル、「ガンプラ」を海外のプロジェクトチームが製作するアカウントをよく見ますが、プラスチックで制作されたモデルを、いかに本物に見せるか、曖昧なディテールをいかにリアルに作り替えるか、様々なアイデアと多種多様な道具や素材を使い、捜索する様は、芸術といっても過言ではないかと思います。


アートはジャンルや表現方法が様々ですので、皆様も気付かぬ内に芸術に触れていたなんてことがあるかもしれませんね。


そんな中、芸術の代表格と言えば「絵画」。




私はあまり詳しくはないですが、そんな方でも絶対知ってるであろう、世界的有名な画家、「ピカソ」。


一枚の絵が数億円で売買されたり、著名な美術館に展示されていたり、様々な映画のモチーフになったりと、今なお、揺るがぬ人気のある画家です。




そんなピカソの作品なんてもうとっくに出尽くしているであろうこの世の中に、衝撃が走る出来事がありました。




イタリアのポンペイで質屋を営むルイジ・ロロッソさんはかつて、商品の仕入れの為、掘り出し物を求め、廃屋や埋め立て地を物色する日々を送っていたそう。




1962年、ロロッソさんはカプリ島近くにあった邸宅の地下室で、左右非対称の女性の肖像が描かれた丸まったキャンバスを発見しました。




美術品修復を手掛ける非営利団体「アルカディア財団」の名誉会長で美術専門家のルカ・ジェンティーレ・カナル・マルカンテ氏によれば、この絵は現在、フランスの写真家で詩人だったドラ・マールを描いた肖像だとみられています。マールはピカソの愛人でした。




しかし、当時のロロッソさんは、絵の左上隅に「ピカソ」とだけ書かれた署名に何か意味があるとは思いもよらなかったそうです。




その為、安物の額縁に入れて奥様にプレゼントしましたが、奥様は売り物になるほど良い絵だとは思わず、迷惑顔でした。




その絵を自宅に50年ほど掛けておき、その後は自分たちの所有するレストランに飾りました。




しかし、二人の息子さんが小学生の頃、歴史を勉強した際、ピカソが50年代にカプリ島で過ごしていたことを知り、価値のある絵かもしれないと両親に伝えました。




一家が問い合わせた美術史家の多くは、本物でのピカソではないと言いつつも、絵を家族の手から引き取ることを申し出た為、不審に思い、そのまま所有し続けました。




それから時が経ち、2019年からミラノの地下室に施錠された状態で保管されていたこの絵を、ミラノの裁判所の筆跡鑑定人チンツィア・アルティエリ氏が、数カ月かけて絵の分析を行い、ピカソの他の作品と比較したり、絵画制作と同時期に署名が書かれたことを確認する法医学調査を行い、本物のピカソの署名だと確認したそうです。




とんでもない事ですよね!




現在の美術市場を踏まえたアルティエリ、マルカンテ両氏の鑑定によると、絵の価値は約600万ユーロ(約9億7000万円)以上になるそうです!




パリのピカソ財団が本物と認定すればさらにその価値は上がるそうです!




私は絵画に決して明るくない方ですが、この話はロマンを感じました。

あの歴史的画家の、幻の新作がこんな形で眠っていたなんて。

まだ正式な本物とは認められてはいませんが、今後の展開が気になりますよね。




そしてもう一つ気になることが。

当時この絵をいくらで仕入れて、元の所有者は何を思うのか。

どちらにしろもう時効なのでしょうね笑


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