株価が上がったのにバブルは来ない?
みなさまこんにちは
ホームエージェントの水谷でございます。
皆様はドラマは見られますか?
私は先日「不適切にも程がある」というドラマを観たのですが、いわゆるタイムスリップ系のコメディで、昭和の時代から令和に来た主人公が時代のギャップを感じながら話が進んでいくストーリーで、面白かったです。
昔が当たり前だったことが今では考えられないレベルでダメな事がたくさんあるなと改めて感じされられたのですが、こんなニュースが。
22日に東京株式市場で日経平均株価が平成元年12月の史上最高値を一時、更新しました。おおー!となる変動ですが、当時のバブル景気に沸いたような好景気の実感はありません。
一体何故でしょうか?
昨今、日本は少子化と高齢化が進んでいます。
人口が増大したバブル期に循環したマネーはそれに伴い、海外に流れていきました。
企業は金融危機や災害などのリスクに備えて利益をため込み、リストラで収益を上げる傾向を強め、従業員の賃上げに回りにくくなりました。
その一方で社会保障を賄うための負担は増え続け、旺盛だった個人消費は減退。
市場を海外に移し、儲かった企業は人件費を削減し、ため込み、スタッフの給料が上がらないまま、給料から引かれる金額は増える一方。
恐ろしいスパイラルですね。
これによって株高が景気に直結しない経済構造が定着してしまったのです。
また、前回のブログでお伝えした国内総生産(GDP)成長率がバブル時と比べ下がり、GDPは約6割を個人消費が占めている観点から鑑みると、上記が顕著に現れていますね。
その一方で企業の収益の割合が大きく変化しています。
例えばトヨタ。
以前は5割に満たなかった海外販売比率が現在は8割を超えています。
つまり株価が上がっても上記現実がある為、我々に個人消費が上がったという実感が湧いてこないという事です。
賃金が上がっていない、物価は当時の倍、社会保険料も増加、企業の収益は海外から生まれる、何だか、お先が真っ暗な現状ではありますが笑、今こそ、個人のマネーリテラシーが試される時なのかもしれませんね。
今宵もバブル時のあの頃を夢見て、YouTubeで経済のチャンネルを観て勉強します!笑