世界と経済は密接に繋がっている
みなさまこんにちは
ホームエージェントの水谷でございます。
賃金低下や増税、政治家の不祥事と、経済で何かと暗い話題が多い昨今の日本ですが、
経済に関して先日、ある順位が内閣府から発表されました。
国の経済力の指標の一つとなるGDP(国内総生産)。
各国がその年に生み出したサービスや生産物の金額の合計の事を言いますが、2023年の各国のGDPが発表され、同時にランク付けされました。
1位:アメリカ
2位:中国
3位:ドイツ
4位:日本
5位:インド
我が国、日本は591兆4820億円(4兆2106億ドル)で4位でした。
すごいじゃん!と思う結果だとは思いますが、実は日本は長い間、アメリカに次ぐ2位をずっとキープしていました。
しかし、21世紀になり中国が高い経済成長率を維持するようになります。
すると2010年頃には日本を抜いて世界第2位となり、最近では中国と日本の差は近年開く一方です。
2023年の時点で中国のGDPは日本の4倍あまりにも膨れ上がり、いずれは1位のアメリカも抜いてしまうのではないかと指摘されています。
しかし、中国が2位だったとしても、国民の平均所得でみればまだまだ日本は中国より上ではありますし、反対に日本よりGDPがはるかに低くても、平均所得で日本より高い国も少なくありません。
例えば、スイスやデンマーク、オランダやベルギー、フランスや英国など、欧米にはそういった国々が多くあります。
今回の発表で注目されているのは4位のインド。
インドは人口の増加が著しく、昨今中国を抜きましたが、総数に対し若年層の割合が高く、今後新たな労働市場として諸外国の注目が集まっています。
近年は日本企業の間でもインド市場の重要性が広がっており、今後インドのGDPは急速に増加していくことが予想されます。
近年は、「グローバルサウス」と呼ばれるASEANやアフリカ、中南米の国々の影響力が高まっています。
それに伴い、インドやブラジルだけでなく、インドネシアやメキシコ、南アフリカやナイジェリアなど他の国々がGDPランキングで上位を占めるようになってきています。
先進国が維持してきたパワーバランスが時代と共に変化しつつあり、新たな時代の到来を予感させます。
そんな中、日本はなぜじりじりと順位が下がってきているのでしょうか?
様々な要因が複雑に絡み合う為一概に言い切れないですが、よく言われるのは「家計消費支出が減少」です。
実質賃金が下がっているにもかかわらず、物価が上昇する一方。
増税も相まって各家庭の消費が大きく下がり、経済を停滞させている事がやはり大きいのです。
また雇用が消極的になる事で企業の設備投資が減少し、それらに関する企業の売り上げも下がる。魔のスパイラルですね。
新たな世代の国家が経済で勢いづくと押される国が出てくる。
私には今回のGDPの発表でそんな印象を受け、日本にしか出せない強みを本格的に思考し練り上げ、世界に打ち出していく必要があるのではないかと思いました。
そうはいってもいまだに不祥事も多い日本の政治。
賃金が減っても我々は一生懸命税金を納めているのですから、減税努力はもちろん、不正を行う政治家の取り締まりをより強固にし、クリアな税金の流れを作ってほしいものですよね。
今回は少しお堅い内容でお届けしました笑