再生数が生み出す混沌
みなさんこんにちには
ホームエージェントの水谷でございます。
皆様は気になるコンテンツの情報を得る際、どういった媒体をご覧になる事が多いでしょうか?
好きなアーティストの新譜や懐かしの名曲、気になっていた映画の公開日、好きなバラエティー番組の特番やサブスクの特集などもそうですし、エンターテインメントだけではなく、居住地の近くにある知る人ぞ知るレストラン、コスメの効果的な使用方法、効率のいいトレーニング方法など、日々生活していく中で、有用な情報はなるべく手軽にスピーディーに入手したいものですよね。
前回、Netflix(ネットフリックス)の実写版「幽☆遊☆白書」のお話をさせて頂きましたが、私が鑑賞するきっかけになったのは、Netflix(ネットフリックス)の企業実績の件もありますが、実はYouTubeの合間の広告で流れた予告動画も大きかったのです。
それ以外でもInstagram(インスタグラム)をなんとなく見ていたら、自分にとって有意義な情報がふと流れてくることが多いですよね。
皆様もご存じだとは思いますが、SNSは現代の情報収集ツールの主流なのです。
そんなSNSに関する気になるニュースが。
ユニバーサルミュージックグループが、1月30日にTikTok(ティックトック)への楽曲ライブラリのライセンス提供を中止すると発表しました。
ユニバーサルミュージックグループといえば国内外でトップアーティスト達が多数所属する音楽事務所。
そんな大手事務所がなぜそんな事を発表したのでしょうか?
理由は3つ。
1:アーティストに支払われる報酬が極端に少ない事
2:AI自動生成等によるアーティスト権利の意味を希釈してしまう事
3:再生数を稼げるものしかプラットフォーム上に残さず、それ以外は削除してしまう事
報酬の件は具体的には分かりませんが、TikTokからの支払いは同社の約1%しか占めておらず、いかに少ないかを示しています。
アーティストの権利についてはAI自動生成もそうですが、根拠のない炎上や批判をそのまま対処せず放置している点も懸念点だったそうです。
3に関してはTikTokの性質上、仕方ない事ではありますが、ライセンス提供を受けている側としては不誠実ではありますね。
こういった理由からユニバーサルミュージックグループはTikTokから撤退する予定なのですが、SNSという情報ツールは、影響力や拡散力、情報の鮮度、ニッチ度、どれをとっても非常に強力で有用なものではありますが、発信者が個人も法人も入り混じっているのが現状です。
道徳的な観点、コンプライアンス、権利侵害等、本来守られるべきものが守られにくい土俵になりがちです。
これは発信者、情報を得る方、そしてそのプラットフォームを管理する方、どの方面も意識が欠いても維持できないものだと思います。
まずそこに報酬が発生して提供する側、される側があるなら、きっちりルールにのっとって発信して頂き、少しでもコンテンツの場が平和であることを思います。
恐らく解決はよっぽど無理かもしれませんが。
そんな思いを抱えて、今日も私はSNSをチェックします笑